1−妊娠中の薬

妊娠中の薬 抗菌剤(抗生剤)編

2018.03.5
オリーヴ
赤ちゃんがお腹の中にいるとわかった時から、お母さん、お父さんは今まで以上に様々な事に敏感になると思います。
飲食物・運動・病気・薬などなど・・・。
その中でも今日は、薬の抗菌剤(抗生剤)をピックアップしてみたいと思います。

抗菌剤(抗生剤)ってよく聞くけど、何??

一度は耳にしたことがあると思う抗生剤と抗菌剤ですが、おそらく風邪を引いた時や抜歯をした時に処方されたことがあるのではないのでしょうか。

抗菌剤(抗生剤)の購入は医師の処方箋が必要で、ドラッグストアで売っている市販薬には使用されていないそうです。そこで、抗生剤と抗菌剤の違いや、効果について少し調べてみました。

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細菌の増殖を抑制したり、殺す薬が抗菌薬である。この抗菌薬のうち細菌や真菌といった「生き物」から作られるものを、特に抗生物質(antibiotics)と呼ぶ。  
(レジデントのための感染症診療マニュアル第3版より引用)
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抗菌剤も抗生剤も用途は同じで、材料になっているものが生き物であるかそうでないかの違いのようです。

この抗菌剤(抗生剤)、用途は幅広く、主に感染症や感染症の予防に使用されているそうです。
 ● 表在性皮膚感染症、リンパ節炎
 ● 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
 ● 咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、
 ● 尿道炎
 ● 子宮頸管炎
 ● 感染性腸炎
 ●中耳炎、副鼻腔炎
 ●歯周組織炎、歯冠周囲炎
などです。
中には普通の風邪で抗菌剤(抗生剤)を処方する医者もいるようですが、風邪(感冒)とは、ウィルス感染であり、抗菌剤(抗生剤)は有効ではないそうです。
ただ、風邪からの延長で感染症(肺炎や副鼻腔炎など)が起こりうる場合は処方されることもあるそうです。

禁忌の抗菌剤(抗生剤)

抗菌剤(抗生剤)は感染症には非常に有効な薬のようですが、妊婦さんやお腹の赤ちゃんへの影響はないのでしょうか?

・ニューキノロン系(クラビットなど)
・テトラサイクリン系(ミノマイシンなど)

これらの抗菌剤(抗生剤)の妊娠中の服用は、胎児に奇形のリスクが生じるため、原則妊娠中の使用は禁忌のようです。

飲める抗菌剤(抗生剤)は?

2−妊娠中の薬

ただ、妊娠中でも使える抗菌剤(抗生剤)として、
・ペニシリン系
・セフェム系
・マクロライド系
があります。

が、これらの抗菌剤(抗生剤)も妊娠中は使用は控えた方がいいかもしれないというレポートもありました。

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2017年5月1日号の医学誌「Canadian Medical Association Journal」(オンライン版)に非常に興味深い研究が記載されていました。
カナダのケベック州に住み、1998年から2009年までの12年間に自然流産した45歳までの妊婦さんを対象に、流産のリスクとマクロライド系の抗菌薬(商品名:ジスロマック)を妊娠中に服用した関係を調査しました。
結果は、妊娠中にマクロライド系の抗菌薬(商品名:ジスロマック)を服用した人の流産のリスクは、服用していない人の1.65倍。
また、クラリスロマイシン(商品名:クラリス・クラリシッド)では、2.35倍という結果が出たというのです。
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安全だと言われていても、やはり薬ですので、副作用やリスクがあるようなので、慎重に使用したいですね。しかしこれはカナダの話で、日本では違う薬が使用されることが多いようです。


妊娠中の健康管理は重要なお母さんのお仕事です。
少しでも体調が悪いと感じたり、いつもと違うな?と思ったらすぐに病院に行き、妊娠中である旨を伝え、納得のいく薬を処方してもらいましょう。
また、生まれてくる赤ちゃんや快適で安全な妊娠ライフの為にも、一緒に住む家族の人や周りの人にも協力を仰ぎ、手洗いうがいやマスクの装着を徹底してもらい、生まれてくる赤ちゃんのためにも、みんなで感染症を予防しましょう。

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